LEWITT LCT540S – DYNAX ギターレコーディング マイク

ギターレコーディング マイク としてのLEWITT LCT540S

ギターレコーディング マイク は様々な物があり、どのマイクも「そのマイクが持つ特性」があります。その事により、同じ ギターキャビネット で録音してもマイクが異なることでサウンドの質感は大きく変わります。
「質感が変わる=音の良し悪し」ではなく、レコーディングされる周波数が異なることで出音自体が変わりますので、その曲の中で「どのマイクが合うのか?」や「このジャンルであればこの定番マイク」などを選定する上でも多くのマイクでギターキャビネットを録音したサウンドをプレビューできることは、制作現場において大きなアドバンテージになります。

本ページで紹介するマイクの特性は以下となります。
LEWITT LCT540S の印象は「とてつもなくクリアに録れる」というイメージです。LowからHighまで余すことなく録音が可能で、エレキギターをはじめ、Vocal、生楽器の録音に向いています。別の表現をするとすれば「何にも癖が無い」がありません。癖が無いからこそ、録音したデータは生々しく編集しやすいのも人気の理由です。

LEWITT LCT540S に関して

LEWITT(ルウィット)は2009年に音楽の都ウィーンにて創業された新進気鋭のマイクメーカーです。ウィーンの開発拠点と高度な技術を有するアジアの自社生産施設により、上質なマイクを驚異的なコストパフォーマンスで生み出すことを実現しました。
マイクといえば老舗ブランド群の定番モデル達の印象が強いと思いますが、LEWITTは確実な技術と革新的かつユニークな発想が評価され、設立からわずかにして世界中のプロフェッショナルな現場、市場で確固たる地位を確立しました。例を挙げるとFETと真空管を1本で切り換えられるLCT 940、ダイナミック式とコンデンサー式 2つのダイアフラムを1本のマイクに搭載したバスドラマイクDTP 640 REX など、今までになかった発想とそれを実現させる確かな技術力、そのどちらも有していることがわかります。

そんな個性的なモデルが多いなか本日ご紹介するのがコンデンサーマイクのLCT 540 Subzeroです。(※ヨーロッパと英国ではLCT 540 S表記)Subzero(サブゼロ)とは〝0以下〟という意味で、本機のコンセプトをそのままモデル名として冠しています。ではなにが0以下なのか。それはなんとLCT 540のノイズフロアが人の聴力が捉えられるレベル以下にまで抑えられているということです。レコーディングにおいて、微細なディテールやニュアンスがノイズフロアによって埋もれてしまうことは課題のひとつですが、LCT 540はそれを払拭し、他の多くのマイクよりもクリアでディテール感を損なうことなく拾い上げてくれます。コンデンサーマイクでありながらノイズレスなクリアで繊細なサウンドは心地よく、感動に近いものを感じます。また、出力が平均的な他のマイクよりも高く、必然的に他の機器のセルフノイズも最小限に抑えることができますし、マイク・プリアンプの感度を上げ過ぎずに使うことができるのもメリットです。セルフノイズを驚異的な小ささにまで抑えた本機はレコーディングをより快適に後押ししてくれます。

540Sは1インチのラージダイアフラム採用した単一指向性のサイドアドレス型コンデンサーマイクです。ボディは亜鉛ダイキャスト性で耐久性にも期待できます。ダイナミックレンジは132 dB、大音量から繊細なニュアンスまで漏れなく捉えることができます。 3段階切替式のローカットフィルター、アッテネーターも搭載しており、様々なソースに対応可能です。周波数特性としては低音がフラット気味となっています。フロント・パネルにはLEDによるステータス・インジケーターを備えており、各種表示のほか、LEWITTのロゴ・マークが白色に点灯しているときは通常、赤色に点滅したらクリッピングを知らせてくれます。

サウンドの特徴にも持ち味のノイズレスな明瞭感が活きてきます。ボーカルでの収音ではささやく感じの曲でもしっかりと歌を聴かせられることが出来、聴かせたい部分をきっちり捉えてくれる印象です。レスポンスの良いマイクですね。細かいニュアンスを伝えることができ、アップテンポの曲も輪郭がはっきりと出てきます。ピアノの録音においては、中高域の硬く感じやすい帯域での色付けが少なく、低域はややすっきりとした印象で、音のスピード感も感じることができます。アコースティックギターでの収音もやはりナチュラルで、ラージダイアフラムならではのディテール感が印象的です。ストロークの音も細かく捉えてくれるので心地よい反面、自身のコンディションがそのまま表れるとも言えます。同価格帯でこのレベルの明瞭感を出せるマイクはなかなかないのではないでしょうか。

特徴
・単一指向性のコンデンサーマイク
・ダイナミックレンジ 132 dB、最大SPL 136 dB
・人間の聴覚の閾値以下にまで抑えたセルフノイズ性能
・ボーカルや楽器の繊細なニュアンスまで逃さずクリアに捉える表現力
・優れたトランジェント・レスポンス性能
・3段階 ( Linear , 80Hz, 160Hz)ローカットフィルター
・3段階 ( 0dB. -6dB, -12dB ) アッテネーター
・プリ・アッテネーション
・ペリカンタイプの専用ケース、ポップフィルター等、質の高い付属品が充実している

製品スペック
形式: コンデンサーマイク
指向特性:単一指向性
感度:41 mV/Pa, -28 dBV/Pa
等価ノイズレベル: 4 dB
最大SPL:136 dBSPL, 0 dB pre-attenuation
ローカットフィルター: 3段階切替式(linear, 80 Hz (6 dB/oct), 60 Hz (6 dB/oct))
出力インピーダンス:68Ω
ダイナミックレンジ: 132 dB
寸法:158 x 52 x 36 mm
重量:371g

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