Marshall 1960BWH 4×12 解説 – キャビネットIR

DYNAX キャビネットIR は、1000時間以上にも及ぶ収録と検証テストに没頭
「鳴らす人を感動させたい」
ただそれだけの為に

 

3段積みスタックアンプの元祖

トップアンプメーカー、Marshallの1959 Plexiと合わせて発売された4×12キャビネット。ヘッドと2台のキャビネットを積み重ねる、いわゆる3段スタックの下部に配置され主に低音域をフォーカスする設計となっています。バッフル板に全てのユニットが平面的に取り付けられることで位相の良いパンチのあるサウンドが魅力を再現。

Marshall 1960BWH 解説

アメリカで登場したFenderと双璧をなす存在がイギリスのMarshallです。創立者のジム・マーシャル自身もかつてはミュージシャンであり、その後販売店としてマーシャルショップを立ち上げました。元々はドラムの専門店だった様ですが、次第に客が増えギターアンプのメンテナンスをはじめました。当時のギターアンプは故障が多く、それであれば自身でアンプを製作しようとFender Bassmanの回路を元に製作されたのがMarshall JTM-45であり、Marshallというブランドの始まりでもありました。

1960年代は、現在の様なライブステージのPAシステムが確立する前でもあり、ステージにおいて楽器の音を拡声するのもまた楽器アンプの役割でもありました。それであれば、アンプの出力を上げ、スピーカーキャビネットもより音を遠くに飛ばすようにとデザインされたのが4発キャビネットのスタックでした。

Marshallとしてのブランド登場後、1959 / 100Wアンプや1987 / 50Wアンプが登場、瞬く間にイギリスやアメリカのギターリストが使用するようになり数々のステージや名盤でそのサウンドを聞くことができます。TrebleとNormalのチャンネルそれぞれインプットがある4インプットなっており、よりゲインを稼ぐ必要があったこの時代に生み出されたのがパッチケーブルを用いて2つのインプットにたすき掛け(チャンネルリンク)するという手法も生まれました。

その後、1981年にMarshallの最大のヒットとなるJCM800が登場します。1959や1987から移行した直後である、いわゆる過渡期でもあったJCM800にはいくつかのモデルが存在しています。サーキットボードにも違いがあるため後に2203, 2204, 2205,2210と細分化されているのもJCM800の特徴です。また当時は既にライブステージにおいてのPAも進化し楽器からある程度の音量が出ていれば問題は無くなったため、この時期からMaster Volumeがアンプに付くようになりました。

JCM800が活躍する頃、ギターリストが求めるサウンドは更にゲインを求めたサウンドが主流となっており、ペダルエフェクターでブーストを行なったりハイパワーなピックアップを使用するなどギターリスト独自のシグネチャーサウンドが生まれていました。そしてMarshallから登場したのがJCM800の後継となるJCM900です。JCM900にはゲインブースト回路を初段に搭載し、ペダルを使わずともゲインブーストしたサウンドが得られるようになりました。

そして2000年、現代のミュージックシーン対応できるように改良を重ね、また多チャンネル化となったJCM-2000 DSL/TSLを、VintageModernシリーズのJVM。かつての名機をハンドワイヤリングで復刻させた1959HW。リイッシューモデルやビンテージ色を強めたプロダクトも盛んです。

ギターアンプの基礎を作り、また様々なエンジニアがMarshallをベースに改造を行うことで新たなブランドも生まれました。Marshallはギターアンプ界においていかに偉大であり、偉大なミュージシャンと共に音楽の歴史を築き上げた存在かと言えます。

そのMarshallが送り出すキャビネットと言えば、1960キャビネットが最も有名かと思います。1960キャビネットにはAキャビ(スラント)とBキャビ(ストレート)の2種類があります。ご存じかと思いますが、スラントキャビネットは下段2発がバッフル板に並行に取り付けられていますが上段2発は斜め上に向かって傾斜しています。これにより、一般的にギターリストがキャビから数メートル離れて演奏した場合、ギターアンプの音がプレイヤーの耳にしっかりと飛んで来ますのでモニターとしての一面も兼ね備えます。ストレートはその名の通り4発ともバッフル板に垂直に取り付けられています。更に上段にAキャビを、下段にBキャビを設置し、最上部にアンプヘッドを載せれば8発キャビネット。通常3段積みのMarshallスタックの完成となります。PAシステムが確立する以前に生まれた発想ですが、その後ロックの象徴としてステージに無数のキャビネットを並べることとなりました。

キャビネットIR

キャビネットIR

DYNAXが提供する キャビネットIR (インパルスレスポンス) は「リアルなサウンドを追求」し、DYNAX IR についてのページにも記載 の通り、独自の手法を用い生み出されているIRとなり、お使いのIRローダーに読み込む事で品質の高いサウンドを生み出すことができます。
インパルスレスポンスを読み込める機器やソフトウェアの能力(読み込んだIRのパラメーター変更能力 等)や、入力されるギターサウンド自体(アンプやストンプボックス、シミュレーター、プラグインなど)にも左右されますが、アウトプットされるギターサウンド全体のダイナミックレンジは、一般的に配布されているIRとは一線を画すクウォリティーとなっています。
以下「DYNAX IR一覧」より各モデル毎にサウンドサンプルを公開しておりますので、ご参考ください。
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