ギターレコーディング マイク は様々な物があり、どのマイクも「そのマイクが持つ特性」があります。その事により、同じ ギターキャビネット で録音してもマイクが異なることでサウンドの質感は大きく変わります。
「質感が変わる=音の良し悪し」ではなく、レコーディングされる周波数が異なることで出音自体が変わりますので、その曲の中で「どのマイクが合うのか?」や「このジャンルであればこの定番マイク」などを選定する上でも多くのマイクでギターキャビネットを録音したサウンドをプレビューできることは、制作現場において大きなアドバンテージになります。
本ページで紹介するマイクの特性は以下となります。
SEIDE VT-2000 のサウンドは、真空管マイクとしての恩恵というを感じてもらえるマイクです。ギターの録音においても、そのサウンドは癖がなく厚みがあり、丁度良いサチュレーション感があります。また感度も非常に高いのも特徴で、ギターのダイナミックレンジを余す事無く録音します。真空管マイクとしてはコストパフォーマンスに優れている部類となりますが、そのサウンドは実証済みとなり、プロのエンジニアも好んで所有していたりもします。
だからこそ、中古市場でも見かけない(手放す理由がない)のだと思います。
〜高いコストパフォーマンスと高品質で本格的なチューブマイクロフォンとして知られるSEIDE〜
SEIDE(ザイド)はドイツで生まれたコストパフォーマンスに優れたマイクロフォンを製造するブランドとしてコンシュマーからプロフェッショナルの現場でも愛用者が多いことで知られます。本格的なラージダイヤフラムを採用しクラシカルなボトルタイプのケースは往年のビンテージマイクロフォンを彷彿とさせるものがあります。VT-2000は初代VT-3000同様に真空管を増幅部に採用するチューブマイクロフォンです。VT-3000との違いはパワーサプライ部で指向性の切り替えを省略しているだけに過ぎず、一般的な収録用途としてのカーディオイド(単一指向性)のみにフォーカスしたのがVT-2000となっています。
特徴
・カーディオイド固定固定式
・音質に定評があり入手性の高い12AX7Aプリチューブを採用
・2枚のダイヤフラムを平行に配置した構造により、近接効果を最小限に抑えつつ全帯域をクリアに収音可能
・現代のレコーディングシーンに対応するローノイズ設計
・最大SPLは135dBを有し幅広い収録用途に対応
製品スペック
形式:コンデンサー型(真空管式)
指向特性:カーディオイド
周波数範囲:20Hz ~ 20kHz
感度:16mV/Pa
出力インピーダンス:350Ω以下
最大SPL:135dB SPL
パッド:0/-10/切り替えスイッチ
ローカットフィルター:–
電源:専用パワーサプライ
コネクター:XLR 3 ピン
寸法:幅48 ×高220
重量:680g