ギターレコーディング マイク は様々な物があり、どのマイクも「そのマイクが持つ特性」があります。その事により、同じ ギターキャビネット で録音してもマイクが異なることでサウンドの質感は大きく変わります。
「質感が変わる=音の良し悪し」ではなく、レコーディングされる周波数が異なることで出音自体が変わりますので、その曲の中で「どのマイクが合うのか?」や「このジャンルであればこの定番マイク」などを選定する上でも多くのマイクでギターキャビネットを録音したサウンドをプレビューできることは、制作現場において大きなアドバンテージになります。
本ページで紹介するマイクの特性は以下となります。
高域にピークがありながらも、芯のあるどっしりとしたサウンド、それでいてローも損なわないのでうってつけです。オンマイクだと低域が出るぶんラージダイアフラムに比べると音が張ってくるのでオフ気味に立てるとバランスよく聞こえるのでお試しください。脚色なくナチュラルで、他のマイクでは捉えないニュアンスまで豊かに表現してくれます。また、EQをかけなくても既に音が完成されていると感じさせる出来栄えの出音には流石NEUMANNだと感服させられます。名器KM84の後継としてプロの現場で求められるスペックを満たしたハイグレードモデルである本機。レコーディングやミックス作業がより快適で楽しくなることをお約束します。NEUMANNサウンドをぜひ堪能してください。
NEUMANN(ノイマン)は音響関係者にとって一度は耳にして手に取る機会が〝必ず〟あると言えるほどオーディオ界のパイオニア的存在であり、90年以上に渡って多くの著名人の声や楽曲作品を集音してきた歴史を持ちます。コンデンサーマイクの世界基準を作ったと言われる〝U87〟の存在はあまりにも大きく、ブランドのマスターピースとして真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。基本的には高価格なものが多いハイブランドですが、品質、音質面でも他を圧倒するハイクオリティであることも確かです。
NEUMANNのマイクはどの機種も「NEUMANNの音がする」と言われることが多いです。ではNEUMANNの音とはどういったものか、それはふくよかでしっかりとした滲みのない中域の表現力にあります。歌やギターといった目立たせたいパートは中域に集まってくることが多いのですが、そこを抜群の安定感で拾い上げてくれます。そういった土台があるうえで、各機種の個性が輝いているのだと考えます。
前置きが長くなりましたが、本日はシリーズ180より〝KM184〟をご紹介します。KM 184は70年代以降、世界的に採用された実績のある名器 KM 84 の後継機種です。シリーズ180はKM183無指向性、KM184単一指向性、KM185超単一指向性といった具合に指向性でバリエーションされています。ペンシル型と言われるコンパクトなニッケルボディに紅いNEUMANNロゴを冠した洗練されたデザインは気品すら感じさせますね。
スモールダイアフラム搭載でラージダイアフラムよりも高域の収音を得意としており、抜け感が素晴らしいのも特徴です。大音量にも強く、アタックもレスポンス良く捉えてくれます。また中域の解像度が高く、情報量豊かに大きく録れるので楽器の演奏全般の収音に重宝されています。
特徴
・コンパクトなペンシル型コンデンサーマイク
・名機KM84の後継機
・スモールダイアフラムで音圧に強い
・アタック感を捉えるのが得意
・幅広いソースに対応可能だがアコギの収音がとくにおすすめ
製品スペック
形式: コンデンサーマイク
指向特性:単一指向性
周波数範囲:20 Hz-20 kHz
感度:at 1 kHz into 1 kΩ 12/15/10 mV/Pa
出力インピーダンス:50Ω
セルフノイズ:CCIR1) 24/22/24 dB、A-weighted1) 13/13/15 dB-A
最大SPL:0.5%2) 140/138/142 dB
寸法:22mm×107mm
重量:80g
電源:48 V ± 4 V
端子:XLR 3F